東北大学は、一般社団法人地域創造研究所（東京都港区）からの寄附により、「地域課題解決アントレプレナーシッププロジェクト～Ｔｏｈｏｋｕ Ｒｅｇｉｏｎａｌ Ｅｎｔｒｅｐｒｅｎｅｕｒｓｈｉｐ Ｃｈａｌｌｅｎｇｅ（ＴＲＥＣ）～」を開始する。東北大をはじめ東北地方等の学生や若手研究者に直接地域課題に触れてもらい、学生等から瑞々しいアイデアを引き出し、地域に還元することにより、地域創生を図るもの。課題から導きだされる解決方法の中には〝起業の種〟の存在も想定され、課題・デマンド起点での大学発ソーシャルスタートアップの活性化も期待される。

（一社）地域創造研究所がこれまでの様々な活動を通じて培ってきた地域活性力や地域住民の共感を喚起する力は、東北大にとって大いに貴重なものといえる。一方、東北大は、同研究所にはない〝若者力〟を有している。自分の力を発揮できると思える社会課題、地域課題に出会うことができれば、それぞれの地域で社会変革のドライバーとなるポテンシャルを十分に有している。

そこで、東北大が有する〝若者力〟と（一社）地域創造研究所が有する〝地域活性力〟を掛け合わせ、新たな地域課題解決の手法を実現し、社会に貢献する。

同プロジェクトは、地域（地方自治体等）が課題解決のフィールドを提供し、学生に本質的な課題の設定や、課題を解決するアイデアや手法を提案してもらい、大学から活動費を支援。そのうえで、その後複数年かけて地域と学生とで協働し、具体的にアイデアを実行することを目指す。

両者は、同プロジェクトを通じ、地域と学生が協働し、各地域の課題解決につながるサービスを世の中に広く提供するような、大学発ソーシャルスタートアップの創出を目指している。