早稲田大学は12日、1月に開設された量子技術社会実装拠点(QuRIC)設立記念のシンポジウムを開催する。量子コンピューティングの最前線を産学官のキーマンが語る。
QuRICはハードウェアとネットワーク、ソフトウェア、アプリケーションに至るまで量子技術のすべてのレイヤにわたり研究開発すると同時に、いち早くこれらの技術を社会に還元することを目指した拠点。
イベントでは、日本発量子コンピューティングの最前線に立つ産学官の関係者からの解説に加えて、QuRICが目指す量子技術の社会実装とこれを加速するベンチャー企業や有識者が量子技術の実用化について解説する。
理化学研究所の中村泰信量子コンピュータ研究センター長と産業技術総合研究所の川畑史郎量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター副センター長が登壇。量子技術研究の開発の現在地点を解説する。加えてベンチャー企業で代表を務める廣瀬雅氏、古賀純隆氏が講演を行う予定。
その後に行われるパネル討論では、クラウドサービスなどを展開する「QunaSys」の最高執行責任者(COO)の松岡智代氏をモデレータに迎え、「日本発量子技術と量子スタートアップを盛り上げるには何が必要か」をテーマに量子技術研究とビジネスの両面から討論する。
時間は午後2~5時15分。会場は同大リサーチイノベーションセンター(121号館)地下1階のコマツ100周年記念ホール(新宿区早稲田鶴巻)。申し込みは専用フォーム(https://x.gd/AZvCp)から可能。11日正午締め切り。