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自分の健康も、SDGsにも配慮で 女子栄養大が「健康な食事」実践ガイド開発

人々の食事のあり方は、個人の健康だけでなく、社会や地球環境にも大きな影響を及ぼす。毎日の食事で、何をどう食べるか―。女子栄養大学の林 芙美准教授(食生態学研究室)ら研究グループは、食生活をめぐる諸問題の解決に向けて、健康面だけでなく、環境面にも配慮した食生活の実践をサポートするための『「健康な食事」実践ガイド』を開発した。

ガイドの開発過程で、健康と環境の両方に良い食事の在り方を探るために、スマートミール認証を受けた食事(509食)を分析。使用するたんぱく質源となる主菜の食材によって、環境負荷が大きく異なることを明らかにしている。

人々の健康と環境の双方に配慮した〝健康な食事〟の実践をサポートするために作成した同ガイドには①タイプ別ガイド、②レシピ集、③資料集‐で構成。タイプ別ガイドでは、現在の食生活を七つのタイプに分け、栄養面・環境面の両面から、無理のない改善内容を提案している。

またレシピ集は、適塩で美味しいワンプレートのメニューや調理経験に合わせたメニューを掲載し、資料集ではコンビニ弁当や惣菜の組み合わせ方、レシピ・栄養成分表示の活用術、減塩のコツ、SDGs関連の用語について解説している。