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サボテンの利活用に向け 中部大の産学プロジェクトが始動 農研機構の事業に採択 

中部大学は、「サボテン等多肉植物の活用に向けた潜在能力の発掘と解明」に関する研究が、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の公募事業に採択された。

中部大は輸入販売を手掛ける「綿半トレーディング」と共にサボテンの食品機能性と調理特性の解明を目指す。「サボテンの野菜・加工食料としての有用性を示し、定着させるための基盤技術を開発する」としている。研究期間は2023~25年度までの3年間。

同事業は、産学官が連携して取り組む将来の農林水産・食品 分野での社会実装を目的とした革新的な研究シーズを創出する基礎研究や、基礎研究等の 成果を社会実装するための実用化段階の研究開発を対象としている。

気候変動や人口増加に対する対策が喫緊の課題である現在、食用ウチワサボテンは汎用性と持続性、栽培環境耐性の高い作物として近年世界的な注目を集めている。この作物の利活用推進は、国内での耕作放棄地の再活用・化学肥料や農薬の低減・ 食品産業の競争力強化などにも貢献する可能性がある。