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社会構想大学院大、3研究科目となる 「社会構想研究科」を新設~〝社会の理想の姿〟を構想・実装する人材養成

社会人向け総合専門職大学院 社会構想大学院大学(学校法人先端教育機構、東京都新宿区)は、文部科学省に「社会構想研究科」の設置届出を行い、来年4月に開設されることとなった。同研究科は、社会学の観点から〝社会の理想の姿〟を見定め、その実現のために「社会や組織のグランドデザイン」それ自体を練り上げることができる高い専門性を備えたプロフェッショナルや、社会的起業によって経済活動と社会貢献の好循環を実現できる人材の養成を目的としている。

不確実性の高い現代社会で、経験や感覚に頼らず、理論やデータに基づいて社会問題の構造を見定め、その上で社会の理想像を構想し、理想像を実現するための能力を備えた高度専門職業人を養成することが急務となっている。

来春新設する社会構想研究科では、社会学の諸領域を中心に社会の諸側面を分析するための学識を身につけ、社会課題の解決を図るための卓越した能力を養うことで、長期的な視

野から社会善を追求し、その実現のために社会や組織のグランドデザインを描くことができる人材や、新たな社会的価値を創出できる人材の養成を目指す。育成する人材例と学位授与の方針、カリキュラムの特徴は次のとおり。

〈育成する人材の例〉

社会や組織のグランドデザインを描くために必要な知識を体系的に修得するとともに、それを実現するための具体的な方法論を実践的に身につけた政治家、経営者等・理論的視座から社会動向と社会課題の本質を見定めたうえで、経済活動を通じてそうした課題の解決を図るための思想と技術を修得した社会起業家、ソーシャルイノベーター等

≪ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)≫

①社会科学的思考力:自らの考える社会の理想像と、それを実現するうえでの課題について、社会学をはじめとする社会学理論に基づいて検討できる

②根拠に基づいて論理を構成する能力:社会の理想と現実の乖離を解消するための方策について、具体的な根拠をもとに論理立てて説明できる

③俯瞰的視野に立って社会を構想する能力:短期的な課題解決のみならず、長期的な視野から社会善を追求できる

≪カリキュラム特徴≫

研究科では、社会構想分野の基本的な概念と前提知識を身につけるとともに、社会動向への感受性を養う「基礎科目」、同分野の学術や実践に関する基礎的な知識を修得する「専門基礎科目」、同分野の核となる専門知識や技能を学ぶ「専門科目」、調査研究に基づき社会構想を実践的に探究する「社会構想探究科目」の4区分を設け、それぞれの科目を配置する。