大阪大学と㈱日立製作所は、再生医療の産業化促進に向けて同大学内に「細胞製造シミュレーション工学(日立)共同研究講座」を設けた。
共同研究講座では、大阪大学の保有する培養プロセスのシミュレーション技術と日立の ソリューションサービス「Lumada」のデータ解析技術や医薬品分野における情報を組み合わせて、細胞加工製品の原料となる細胞の挙動や作業、環境などのシミュレーション技術の確立と同技術の産業応用に向けたシステム開発を行う。
両者は「シミュレーションにより細胞製造の品質に影響する要素の特定や、設計からの事前予測をもとにしたリアル空間へのフィードバックなどを行うことにより、細胞製造の安定化や設計の効率化の実現を目指す」としている。