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山梨大、空気清浄機を活用した空間中の新型コロナウイルス量の可視化に成功~病院・施設内でのCOVID-19等の感染症対策に有効な技術を開発

山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センターの原本英司教授と㈱雷神の風の細田悟代表取締役(社会医療法人財団城南福祉医療協会大田病院・副院長)の医工連携の研究グループは,市販の空気清浄機の集塵フィルターで捕捉した新型コロナウイルスを回収して検出する技術を開発し、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)患者の入院病室を含む病院内の10ヶ所に空気清浄機を設置して実施した実証試験を通じて、病院内での新型コロナウイルス遺伝子量の空間的な汚染状況を明らかにすることに成功した。

空気清浄機の集塵フィルターからの新型コロナウイルスの回収・検出技術を開発したもので、入院病室からより多くの新型コロナウイルス遺伝子が検出される等,病院内でのウイルス汚染状況の可視化に成功。病院・施設内での感染症のクラスター発生防止対策等への技術の活用が期待される。