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「命のビザ」発給 早稲田大、杉原千畝の直筆手記実物を特別公開 15日~20日

第二次世界大戦中、多くのユダヤ人の命を救った外交官・杉原千畝(ちうね)の直筆手記の現物を展示。早稲田大学歴史館では、杉原が晩年に書き残した手記2点を新たに収蔵したことを記念して、6月15日から20日まで手記を特別公開することを決めた。20日以降は複製資料を展示する。

展覧会では、手記の現物展示(部分展示、期間限定)に加え、手記全文をパネルで紹介いたします。また、「命のビザ」を発給した2139人の氏名が記載された「杉原リスト」(外務省外交史料館所蔵)や関連年表、映像などもあわせて展示する。

1900年、岐阜県に生まれた杉原千畝は、1918年、早稲田大学高等師範部第一部英語科予科に入学。翌年、外務省の官費留学生に採用され、日露協会学校に留学したため早稲田大学を中退し、外交官となった。

第二次世界大戦中、日本領事館領事代理としてリトアニアのカウナスに赴任した杉原は、ナチス・ドイツによって迫害され、助けを求めてきた多くのユダヤ人難民に自らの決断でビザを発給し、約6000人の命を救ったといわれている。