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東北大がエルゼビアとの転換契約を来年開始 若手研究者支援を拡大

東北大学は、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)と学術出版社「エルゼビア」が合意した論文のオープンアクセス(OA)出版に関する転換契約提案に2024年から参加する。東北大学が出した論文のOA化を加速させたい考えだ。出版社「ワイリー」「シュプリンガーネイチャー」に続き、世界三大学術出版社の全てと契約を結んだこととなる。

同大学は国際的な学術誌に投稿される論文の掲載料(APC)の支援事業を9月から実施している。これは著名な媒体ほど高額となっており、若手研究者にとって費用負担が大きなハードルとなっていた。エルゼビアとの契約によって、支援事業の対象が拡大し、APCの支援をより充実させることができる。

同大学の担当者は「若手研究者を中心とした研究者への支援とOA推進を実現し、日本の大学の研究力に貢献したい」と述べた。