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信州大が30日にシンポジウム「ARG分野を中核とした研究力強化戦略」

信州大学は、水を中心とする地球環境再生に関わる諸分野を統合する「アクア・リジェネレーション(ARG)」をテーマとして、同大学の研究力強化戦略についてのシンポジウムを10月30日の午後2時から5時30分までホテルメトロポリタン長野(長野市南石堂町)で開催する。

信州大は「Vision for Greater Shinshu University(VGSU:三つのEによる大学発展構想)」を経営ビジョンとして掲げている。これは、研究・教育・社会貢献での特色や強みを伸ばし(Extend)、信州地域はもとより、周辺地域の研究機関や産業界、国際社会とも広域かつ深淵な連携を拡げ(Expand)、社会を豊かにし、より良い未来を創る(Enrich)ことを目指している。

このVGSU構想実現に向けた先鋒として、信州大の強みであるアクア・リジェネレーション(ARG)分野に大学のリソースを投下して研究力の強化を図っていくこととなった。ARG分野とは、水循環利用や水由来水素エネルギーの生成・利用等、水を中心とする地球環境再生に関わる諸分野を統合するもの。

シンポジウムが、信州大の研究力強化戦略と、ARG分野の最新研究等について議論を深めることを目的としている。シンポジウムでは、信州大の手嶋勝弥教授が「信大クリスタルから臨むアクア・リジェネレーション」、三菱ケミカルの瀬戸山亨氏が「グリーン水素の製造コストとカーボンニュートラル実現への貢献可能性」などをテーマに計6人が講演する。

申し込み締め切り日は23日。参加費用は無料。現地では定員が200人に設定されているが、オンライン配信も実施する。またシンポジウム終了後には19時まで情報交換会が実施され、こちらは6000円の経費がかかる。