◇成果のポイント
☑ニセ警察詐欺の電話と主人公の心理を、スマホで疑似体験できる無料ゲーム「騙される30秒前」を開発・公開
☑世代や職業の異なる3人の主人公を通じて、日常の状況や心理が詐欺への対応にどう関わるかを学べる
☑ゲーム後の振り返りで、被害に至る心理的プロセス、具体的な被害防止策、相談先を学習☑会員登録やアプリのインストールは不要で、家庭や学校、企業研修、地域の防犯講座などで活用できる
中央大学文学部教授の有賀敦紀教授らは、警察庁の協力を得て、ニセ警察詐欺の電話や、被害に至る心理を スマホで疑似体験できる無料ゲーム『騙される30秒前』を開発した。このゲームは今年10月18日に公開し、会員登録やアプリ のインストールなしで利用できる。
プレイヤーは、世代や職業の異なる3人の主人公から一人を選び、詐欺の電話がかかってくる3分前から体験を始める。主人公のスマホから趣味や交友関係、最近の出来事を探索した後、警察官を装った犯人の電話を受け、主人公の心の声や動揺を疑似体験する。
ゲーム後の振り返りでは、被害に至る心理的プロセスや、具体的な被害防止策、相談先について学ぶことができる。
近年、特殊詐欺の被害が全国的に急増しており、詐欺防止は喫緊の課題となっている。これまでの啓発では、報道やWebページ、消費者教育などを通じた注意喚起や事例紹介が行われてきたが、情報を受け取るだけでは、消費者が特殊詐欺を自分事として捉えることが難しいという課題を抱えていた。
このゲームは、スマホでの主体的な疑似体験を通じて、⑴被害に遭うか、詐欺を見抜けるかは個人の能力や年齢、知識だけで決まるものではなく、状況やタイミングによっては誰もが被害者 になり得ること、⑵自分で詐欺を見抜けなくても家族や友人、警察に相談すれば被害防止につながること、への理解を促す。
今後は、このゲームを広く周知するとともに、学校や企業での教育・研修、自治体などによる教育・啓発イベントでの活用を進め、より効果的な被害防止啓発を目指す。
