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<好きこそものの上手なれ>学びにおける「好き」の役割を九⼤教授らが明らかに

九州⼤学基幹教育院のヨハン・ローレンス教授らの研究グループは、学習において学ぶ内容を「好き」だと感じるほど、⾃発的に努⼒する傾向がある⼀⽅で、努⼒したからと⾔って必ずしも「好き」にはならないことを明らかにした。

さらに、他者から求められた努⼒は、自ら進んで行う努⼒に⽐べ、理解を深める効果が⼩さいことが分かった。これは、求められた努⼒よりも、興味から⽣まれた⾃発的な努⼒のほうがより深い理解につながることを⽰している。

今回の研究成果は、「もっと頑張れ」と努⼒を求めるだけでは、学ぶ意欲や理解は⼗分に⾼まらない可能性を示唆している。まず、学ぶ内容への興味を育てることが効果的な学習につながると考えられ、今後、学校や家庭での学習⽀援のあり⽅を⾒直すきっかけになることが期待される。

この研究成果は9⽉30⽇(現地時間)、国際学術誌「Acta Psychologica」に掲載された。

一般的に学習は「頑張って勉強すれば、理解が深まる」と⾔われることが多いものの、⾃から進んで行う努⼒と、他者から求められた努⼒が同じ効果をもつのかは明らかになっていなかった。また、学ぶ内容を「好き」かどうかが、努⼒とどう関わるのかもよく分かっていなかった。

研究グループは、⼤学⽣・⼤学院⽣計110名を対象に実験を⾏い、参加者は初めて読む⽂章の内容を理解する課題に取り組んだ。

その結果、内容を好ましく感じた⽂ほど、⾃分からより多くの努⼒をしようとすることが分かった⼀⽅、多くの努⼒をしても、内容を好きになる傾向は⾒られなかった。

今後、実際の授業や家庭学習など、より⾝近な学びの場でも同じ傾向が⾒られるかを調べ、まずは1年をめどに⼤学の授業と連携した調査を進める計画。

さらに、興味を持ってもらうことが⾃から学び続ける姿勢につながる可能性があることから、どうすれば興味を引き出せるのかについても研究を進める。

これら2つの段階を経て、3年後には学習者の興味を引き出す勉強のアドバイスを行うシステムとしての実⽤化を⽬指す。

⾃分からの努⼒(①)は、させられた努⼒(②)よりも「分かった」という実感につながりやすい