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3ボールだとストライクゾーンが広がる? 広島大研究Gが米大リーグ審判の判定の偏りを、脳の「予測」のしくみで説明

野球の球審のストライクゾーンは、ボールカウントによって広がったり狭まったりすることが知られているが、なぜこのような判定の違いが生じるのかは、よく分かっていなかった。

広島大学大学院人間社会科学研究科の友村光翔さん(研究当時:博士課程前期。現在は修了)らが米大リーグ(MLB)の約45万球の判定を分析した結果、審判は実際に見た球の位置だけでなく、「カウントに応じて、ストライクゾーンの中央付近やボールゾーン付近に球が来やすい」という経験に基づく予測も組み合わせて判定していることが示された。

特に、ストライクかボールかを判断する際の不確かさが大きいほど、こうした予測の影響を受けやすい傾向が確認された。

実験室で確かめられてきた脳の理論が、実際の試合という現実の場面でも成り立つことを示したもの。判定の偏りを「誤り」ではなく、合理的な脳の働きとして捉え直す成果といえる。

研究グループでは、今後は、どのような状況で判定のずれが生じやすいのか、また、機械による判定確認が人間の審判の判断にどのような変化をもたらすのかを検証し、不確かな情報のもとで人が瞬時に判断するしくみの解明を目指す。

さらに、人間の判断がずれやすい状況を捉えることで、人間と機械・AIがそれぞれの長所を生かして協働するための手がかりを得ることが期待される。