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「適塾」の建物を後世へ 阪大がクラファン開始へ

大阪大学適塾記念センターは27日、緒方洪庵が大阪に開いた蘭学塾「適塾」を再現可能なレベルで調査することを目的として来月2日からクラウドファンティングを開始すると発表した。

プロジェクトでは適塾を復元可能なレベルで調査する。そのために自己資金により、宮大工による実測調査を実施。調査図を作成して記録する。これには建築を学ぶ同大学の学生も参加し、職人の技を体感する実習の場ともなる。

最終目標は新たな形で適塾の魅力を発信し、系譜を次の時代につなぐこと。歴史を感じながら「集い、学ぶ場」として活用し続けてもらいたい考えだ。

クラウドファンティングは11月30日まで実施。第1目標額は300万円。資金は、3D写真記録や点群データ調査などに使う予定。11月から来年3月末までに宮大工による実測調査を行い、同年2月から6月末にかけて建物の3Dスキャンや点群データ調査をする見込み。