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東北大学とリガクが共創研究所を設置、新計測手法の確立と次世代人材の育成目指す

東北大学とX線技術等を用いた理科学機器を手掛けるリガクは、X線計測技術の高度化と新たな計測手法の確立、ならびに次世代研究者の育成を目的とした「リガク・東北大学 X線計測共創研究所 Beyond The Limits」を、去る8月1日に東北大学内に設立した。設置期間は3年間で、成果に応じて延長を検討する。

今回の取り組みでは、軟X線領域で強みをもつ「NanoTerasu」を活かした微細構造の計測技術の開発に加え、東北大学の情報科学の知見とリガクのノウハウを融合し、データ解析手法の高度化に取り組む。

計測と解析の両面から、ますます高度化する計測へのニーズに応える技術基盤の確立を目指し、個別の共同研究テーマに限定することなく、X線計測が求められる分野や対象を幅広く探索する。

従来の技術では不可能と考えられていた計測課題にも挑戦し、X線計測技術の基礎から新材料・新構造への適用までを体系的に学ぶ機会を提供していく。

単位取得が可能な正規講義としての導入も視野に入れ、産業界と学術界の双方で活躍できる人材の養成を目指すほか、「リガク奨学制度」を設け、X線に関する研究テーマに取り組む大学院生に奨学金を給付する。研究成果を学位論文として結実させるとともに、実用的な計測技術への応用も目指す。

設置期間の3年間では、特に初期段階は半導体分野における軟X線計測の実用化と情報科学を活用したデータ解析技術の高度化を優先的に推進する。その成果を踏まえ、半導体分野だけでなく電子材料や機能性材料など、微細構造や材料状態の正確な把握が求められる幅広い分野へ展開していく方針。

また、育成した研究者・技術者が産業界と学術界の双方で活躍することで、X線計測技術の知の循環を生み出し、持続的なイノベーション基盤の構築に貢献していく。