新潟大学は、食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス㈱(本社:東京都品川区)とともに、同大大学院に新たな学位プログラム(契約学科)として『フードテック・イノベーションプログラム』(仮称、2028年4月設置予定)」の設立を共同で準備している。
7月7日に同契約学科を含む提案が、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「ディープテック・スタートアップ支援基金/科学とビジネスの近接化時代の大規模産学連携拠点形成事業」に採択された。
NEDOは産学連携のすそ野を拡大し、産学連携拠点の形成やディープテック・スタートアップの創出、次世代のイノベーションを担う高度人材の育成、さらに新産業の創出に貢献することを目的とした支援事業を実施している。この事業では、産業界で活躍できる人材を育成するために産学が協力して設置・運営する新しい学位プログラム「契約学科」の取り組みを含めた研究テーマが公募された。
今回、新潟大とオイシックスが共同設置を進める『フードテック・イノベーションプログラム(仮称)』は、経済産業省が推進する「契約学科制度」に基づく国内先行事例となる。同事業に採択されたプログラムは、産学が連携して将来的な事業化・実用化を見据えた明確なターゲットを設定して研究開発に取り組む点や、設定した人材像に基づく実践的なカリキュラムを構築している点が評価され、同プログラムもこうした観点から採択に至った。 昨今の気候変動や食料安全保障、健康課題など、食をめぐる社会課題が顕在化・複雑化し、さまざまな技術開発が進むなか、古来からある発酵技術を含め、日本の「食の技術」は世界から高い注目を集めている。現在、日本政府が掲げる成長戦略に、フードテックは「17の戦略分野」の一つとして位置づけられている。科学とビジネスが近接する時代で、大学と産業界が連携した人材育成は、日本の競争力を左右する不可欠な取組であり、多くの社会課題解決につながる取組であるとされている。
こうしたなかで、新潟大とオイシックスは社会課題の解決と産業イノベーションを同時に牽引する人材を育成するため、共同で『フードテック・イノベーションプログラム(仮称)』を創設する。将来的な定員拡大を含め、2035年までに世界の食の未来を切り拓く高度人材を100名以上輩出することを目指している。