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「ひとりぼっち」をポジティブに 「e-BOCCHI」プログラムを筑波⼤教授らが開発

筑波⼤学の太⼑川弘和客員教授らの研究グループは、思春期の⼦どもを対象とした⼼理教育プログラム「ひとりぼっちでも前向きな考え⽅ができ いざとなったら助けを求められる教育(通称:e-BOCCHI)」を開発した。

このプログラムを中学2年⽣を対象に実施したところ、抑うつ傾向が減少し、周囲に助けを求める⼒(援助要請スキル)が向上することが確認された。

同研究グループは今後、同プログラムの効果についてさらに検証を進める方針で、学校現場で実施しやすい教材や指導マニュアルの整備を進め、より広い地域への普及を⽬指す考え。

思春期の時期に社会的孤⽴(ひとりでいること)や孤独を感じることは、将来的なメンタルヘルスの不調につながるとされており、これらの問題が深刻化する前に、予防に取り組むことが重要とされている。

しかし、従来の研究では、思春期の⼦どもを対象とした社会的孤⽴や孤独についての⼼理教育プログラムは⾮常に少なく、⽀援も個別的な対応にとどまっていた。

そこで同研究グループは、「ひとりぼっち」のさまざまな側⾯に気づくことを⽬的とする、学校で実施可能な社会的孤⽴と孤独を予防するための⼼理教育プログラム「e-BOCCHI」を開発した。

全3回(1回あたり約50分)の授業で構成された同プログラムは、教材に加え授業の進め⽅や台本を記載したマニュアルも⽤意し、教育に関わるすべての⼈が実施できるよう設計した。

今回、同プログラムを3つの中学校の中学2年⽣324名を対象に実施したところ、受講前よりも抑うつ傾向や援助要請スキルが改善し、孤独感や⾃尊感情についても、わずかながらもポジティブな変化があることが確認された。

こうした結果は、e-BOCCHIを通じて、ネガティブに捉えられやすい「ひとりぼっち」にも<ひとりの時間を充実させることで、⾃分の成⻑につながることもある>といったポジティブな側⾯があることや、ゆるやかな⼈との付き合い⽅、困ったときに援助を求める⽅法などを学ぶことに⼀定の効果があることを⽰している。

また、e-BOCCHIは個⼈だけでなく、所属する集団に対しても、「ひとりぼっち」の考え⽅を⾒直すきっかけをもたらすと考えられる。

今回のように、学校教育の中で社会的孤⽴や孤独の予防などのメンタルヘルスを扱うことは、⼦どもたちの⼼⾝の健康の維持・向上への貢献が期待される。