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水中小型ビークルと無人飛行艇間の音響通信や無人飛行艇の自動着水に成功―海空無人機によるシームレスな海洋調査の実現に向けた大きな一歩―(JAMSTEC)

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)技術研究開発部門海空無人機技術開発センターの井上朝哉センター長らと、新明和工業㈱は、今年4月に兵庫県阪神港芦屋沖で、水中小型ビークル「HSV」と無人飛行艇「XU-MⅡ」とを用いた試験を共同で実施した。

この試験では、洋上のXU-MⅡと海中に潜航し観測中のHSVとの間で音響通信を確立し、HSVが撮影した海底画像を含むデータを、無人の航空機であるXU-MⅡがリアルタイムで回収することに成功した。

また、実海域でのXU-MⅡの自動飛行や自動着水も成功した。この試験成果は、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)で、JAMSTECや新明和工業等が国立研究開発法人科学技術振興機構から受託している研究開発課題「海空無人機による海洋観測・監視・調査システムの構築」の一環として得られたもの。

今回の試験で獲得した知見は、「海空無人機」の実現可能性を示し、広大な海域での各種海洋調査の大幅な効率化と迅速化をもたらす可能性を秘めている。

水中小型ビークルHSVは、JAMSTECが所有する試験評価用水中小型ビークルで、概略寸法:全長1.4m×全幅0.7m×全高0.6m。空中重量は約100kg。最大潜航深度:200mで、観測装置は光学カメラ機体下向きに搭載している。

 無人飛行艇XU-MⅡは、新明和工業がデータ収集と課題把握を目的として実機の「1/5スケール」で開発した無人飛行艇。全長 3.86m×全幅5.5m×全高1.05m。推進系統は双発エンジン・プロペラで、ペイロードは10kg~。巡航速度は72㎞/h。