富山大学と東京大学宇宙線研究所は、ハイパーカミオカンデ実験の建設、運転と共同研究でもたらされる科学的かつ教育的効果の重要性を認識し,緊密な連携を図るため,覚書を締結する。6月4日に富山大学五福キャンパス災害対策プラザ2階で調印式を執り行う。
ハイパーカミオカンデ計画は、東大と高エネルギー加速器研究機構を中核機関とする国際共同研究プロジェクトで、今年5月現在、世界23か国・約670名の研究者が協力して推進している。
岐阜県飛騨市の山中、地下600㍍で東大が中心となり、2028年の観測開始を目指し、次世代の素粒子観測装置「ハイパーカミオ カンデ」の建設を進めている。
□覚書の背景
ハイパーカミオカンデ計画は、日本をホスト国とする国際協力科学事業として、大型先端検出器「ハイパーカミオカンデ」の建設と、J−PARC大強度陽子加速器の増強により、前人未到の高精度でのニュートリノ振動の測定を実現する。さらに陽子崩壊の探索やニュートリノ天文学を展開する、素粒子・宇宙研究の国際的な基幹装置となる。
2026年度から実験機器(光センサーなど)の組み立てと地下水槽への設置を行い、2028年に観測を開始する予定。内水槽に設置予定の50㌢㍍径光電子増倍管2万本は、神岡町で、保護カバーとの組み立て等を行った後、地下水槽に取り付けられる。
一方、外水槽に設置予定の8㌢㍍径光電子増倍管3600本と反射シートは、富山大で波長変換板(30㌢㍍×30㌢㍍)との組み立て等の準備を行った後、神岡に輸送されて地下水槽に取り付けられる計画となっている。これらの作業には、国内外の研究者と大学院生、委託業者が従事する予定。