東海国立大学機構は、エジプト学の世界的権威であるザヒ・ハワス博士に名誉博士号の称号を授与した。29日に名古屋大学で名誉博士号の授与式と講演会を実施する。
ザヒ博士はエジプト学では国際的に著名な考古学者だ。エジプトにおける学術研究調査、文化遺産の修復保存と保護に尽力し、教育普及や啓蒙活動にも精力的に取り組むなど古代エジプトへの世界的関心を広く喚起し続けてきた。昨年12月には日本政府から旭日重光章を受け取った。
今回行われる式典では、ザヒ博士による講演会「ギザおよびサッカラのピラミッド群の最新研究」を開催する。エジプトに建設された「大エジプト博物館」のオープンを前に、国境や学問分野を超えて発展するピラミッド最新研究の魅力を紹介する。その後には質疑応答の時間が設けられる予定だ。
またイベントでは、森嶋邦博博士による「ScanPyramids~宇宙船を用いたピラミッド調査~」と河江肖剰博士の「ギザのピラミッドの3D計測調査」も開催される。名古屋大東山キャンパスの坂田・平田ホールで10時から13時5分にかけて開かれる。ザヒ博士の発言には同時通訳がつく。