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東工大のスパコンTSUBAME4.0が来春稼働開始 AI向け演算性能952ペタフロップス、「もっとみんなのスパコン」の実現へ

東京工業大学学術国際情報センター(GSIC)は、次世代スパコン「TSUBAME4.0」の来春稼動に向けて構築を開始する。演算精度で現存する国内のスパコンの中では理研のスパコン「富岳」に次ぐ2位相当の性能を有することとなる。東工大では、これまでのTSUBAMEシリーズと同様に、科学技術計算・ビッグデータ解析・AIなど幅広い分野で積極的に活用する方針だ。

東工大のスパコンであるTSUBAMEシリーズは、2006年4月のTSUBAME1.0稼働以来長年にわたり〝みんなのスパコン〟として国内外の産学官の研究開発を支えてきた。

また、GSICは世界に先駆けてスパコンにGPU(Graphics Processing Unit)を採用するなど、最先端のスパコンセンターとして注目されています。GPUスパコンというハードウェアとしての特徴に加え、現在運用中のTSUBAME3.0の導入後も、利用しやすさの改善のためさまざまなソフトウェアの改良を重ねており、これらの技術を昇華させる形でTSUBAME4.0のハードウェア・ソフトウェアの設計を行った。

今回、TSUBAME4.0の調達に先立ち、東工大すずかけ台キャンパスに新たなスパコン用の建屋を整備し、その導入に備えてきた。TSUBAME4.0の開発にあたって政府調達「TSUBAME4.0スーパーコンピュータ」が実施され、日本ヒューレット・パッカード合同会社(HPE)が落札しました。今後、東工大はHPE、米国NVIDIA社、関連各社とともに構築を進める。