中央大学経済学部は、高校生向けの経済学入門書として、新たな書籍『やっぱり経済学は面白い! 高校の勉強ってどう役立つの?』を出版した。同書は大学から高校への出前授業を主としたこれまでの高大連携のアプローチとは異なり、高校と大学の教員が双方向で協力することで、高校で学ぶ各教科と大学の学びを結びつける新たな高大連携の形をとっている。高校生に定期試験や受験勉強を超えた学びの楽しさを経済学を例として知ってほしいという思いから、中央大経済学部教員と同大学附属4高の高校教員により制作した。
同書は、『高校生からの経済入門』(2017年8月編集)の第2版として制作されたもので、高校生の学びを大学の学びに生かすことに焦点を当てている。SNSやコロナなど、高校生が耳にする身近な話題を通じて、経済学のおもしろさを分かりやすく解説。高校で学ぶ各教科書の授業内容をベースにして経済学に繋げているため、年代を問わずどなたでも読みやすい内容となっている。
■同書の特徴
高校と大学の教員が共同で執筆することで高校の授業内容と大学の学びを結びつけた内容となっており、高校生にとって経済学のおもしろさがより身近に感じられる内容となっている。以下四つの内容で構成されている。
①大学教員が高校生向けに経済学のおもしろさを語った単独章
②地歴公民と数学の授業内容がどのように大学の経済学の学びにつながるのかを例示したコラボ章
③高校教員を中心に執筆された、高校の全教科が経済学の学びにどのようにつながるかを例示した教科別コラム
④高校の勉強に関連したテーマについて、高校・大学教員によるリレー形式のコラム