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国公立大薬学部長会議を開催、薬剤部長会議等代表者懇談会も

令和6年度第1回国公立大学薬学部長(科長・学長)会議と、国公立大学薬学部長(科長・学長)会議と国立大学病院薬剤部長会議との代表者懇談会が、このほどそれぞれ開催された。

国公立大学薬学部長(科長・学長)会議は、文部科学省、厚生労働省、国立大学医学部及び附属病院との連携、薬剤師認定制度認証機構への役員の推薦、薬学教育の新たな6年制教育に係る検討、病院・薬局実務実習の充実、共用試験センターや薬用植物園の状況把握、病院薬剤師の確保充実方策など、大学薬学部が抱えるさまざまな検討課題を相互に共有し、今後の方針を定めていく会議として昭和33年度に開始。毎年度2回実施されている。

薬学部長(科長・学長)会議

今年度は去る6月6日に、文科省高等教育局医学教育課職員をオブザーバーとして招き、国公立大学薬学部長(科長・学長)会議と国立大学附属病院薬剤部長会議との代表者懇談会が開催された。

代表者懇談会

また、翌6月7日には文部科学省高等教育局医学教育課及び厚生労働省医薬局総務課職員をオブザーバーとして招き、令和6年度第1回国公立大学薬学部長(科長・学長)会議を北海道大学の当番により、KKRホテル東京(東京都千代田区)で開催された。

今回の会議では、特に6年制教育研究検討委員会からの報告を受け、「薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)」に基づく新たな「臨床における実務実習に関するガイドライン」準拠の実務実習の目指す方向性等について、各大学の実情を共有しつつ今後の課題について活発な議論が展開された。議論の内容は、例年夏に作成される文部科学省への要望書の内容へ反映させることとした。

会議終了後に引き続き開催された情報交換会では、今後の我が国の創薬力向上を加速するための新たな人材育成等、大学が今後進めるべき教育研究について、文部科学省及び各大学間で意見が交換されるなど、有意義な情報共有や議論の場となった。