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近畿大が26日・27日に川俣町復興連携フェスタ 売上金の一部を福島県震災子ども支援基金に寄附

近畿⼤学は、福島県川俣町ととともに、川俣町内事業者の全⾯的な協⼒のもと、8⽉26⽇㈯・27⽇㈰に福島市内のコラッセふくしまで「川俣町×近畿⼤学 復興連携フェスタ」を開催する。東⽇本⼤震災以降、川俣町と近畿⼤が強固な連携体制のもとに進めてきた12年間の震災復興の取り組みの成果を発表するもの。近畿⼤と川俣町内事業者が共同研究・開発したアンスリウムや、農学部⽣がレシピ考案した商品も販売する。⽂芸学部⽣による商品販売の売上⾦は、「福島県東⽇本⼤震災⼦ども⽀援基⾦」に寄附する。

東⽇本⼤震災後、川俣町がさまざまな復旧・復興事業を進めるなか、近畿⼤学は平成25年(2013年)5⽉に「〝オール近⼤〟川俣町復興⽀援プロジェクト」を始動。除染研究や健康管理などの「再⽣⽀援」と、産業の活性化や教育・⽂化の育成などの「復興⽀援」の両⾯から川俣町の安全・安⼼と復興の取り組みをサポートし、同時に川俣町復興⽀援アドバイザーも務めてきた。

平成29年(2017年)3⽉には、さらなる緊密な連携・協⼒を図るために包括連携協定を締結。平成30年度(2018年度)から令和2年度(2020年度)には、「⼤学等の復興知を活⽤した福島イノベーション・コースト構想促進事業」を実施した。

また、令和3年度(2021年度)からは「⼤学等の復興知を活⽤した⼈材育成基盤構築事業」を活⽤し、川俣町をフィールドとして、近畿⼤学の教員と学⽣が地域(住⺠や事業者等)のニーズを調査し、地域課題や地域振興に向けたアイディアを具体的な形にして取り組んできた。

こうした活動を踏まえ、これまで川俣町と近畿⼤との連携により得た復興の成果を町内外に発信するとともに、町外の人々を町へ呼び込むきっかけとして、「川俣町×近畿⼤学 復興連携フェスタ」を開催する。これまでの活動を紹介するパネル展⽰をはじめ、学⽣による関連商品の販売やワークショップの実施など、同フェスタの開催を通じて両者の連携を⼀層強化し、今後の連携事業のさらなる充実を図る。