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東京農工大、小金井キャンパスに桑畑復活 研究のためにも不可欠

東京農工大学

東京農工大学は24日、創基150周年を記念して同大の科学博物館で桑の植樹を行った。もともとは蚕糸(さんし)学校であった小金井キャンパス(東京都小金井市)に数十年ぶりに桑園が戻ってきている。

小金井キャンパスにある工学部の前身は蚕糸学校であったが、1962年に蚕糸学科が農学部に移転し学内の桑畑は姿を消した。だが、カイコやシルクの新機能を開拓するための研究が近年盛んに実施されており、研究継承のためにもカイコのエサとなる桑畑は重要だ。

同大は「日本の近代化に貢献した蚕糸学の一端を知っていただくとともに、本学の歴史と伝統を継承することを目的とし、ルーツともいえる桑の木を植樹した」としている。