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慶大アート・センターで「駒井哲郎」展 10月から開催

慶應義塾大学アート・センター(三田キャンパス南別館 1 階アート・スペース)では、「Artist VoiceⅢ: 駒井哲郎 線を刻み、線に遊ぶ」を10月10日から年明け1月26日まで開催する。

展覧会シリーズ「Artist Voice」は、小さな展示室1室という施設の特性を生かして、作家の呟きや生の声を感じ取れるようなインティミットな展示を目指すもの。

3回目となる今回は、日本における銅版画のパイオニア・駒井哲郎(1920-1976)を取り上げる。駒井は慶應義塾幼稚舎と普通部で学び、銅版画による表現を生涯一貫して探求した。

同展では、慶應義塾の所蔵品から、版画作品や関連資料をはじめ、慶應大機関誌『三田評論』『塾』に駒井が提供した表紙絵・挿図の原画を展示する。思索を重ね、線を刻んだ硬質な版画作品に対し、挿図に用いられたペンや筆によるのびやかなスケッチからは、作家の解放的で遊び心のある一面を垣間見ることができる。

慶應大アート・センターでは、「作家の線の軌跡をたどりながら、インクと紙が織り成す詩情とユーモア漂う世界をご堪能ください」と多くの来場を呼び掛けている。