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NIMS「研究者を目指す大学院生を応援」 ジュニア研究員に選ばれた人に30万円を提供

物質・材料研究機構(NIMS)は、大学院生の博士課程進学を応援する「NIMSジュニア研究員スタート支援制度」を創設する。連携する7大学と運営するNIMS連携大学院プログラムで入学する学生の中から、NIMSジュニア研究員に選ばれた人に給与と30万円の一時金を提供する。

NIMSは次世代研究人材を育成するため、筑波大学や北海道大学、東京工業大学など7大学と協定を締結している。2004年から始まった連携大学院プログラムに在籍する大学院生はNIMSと雇用契約を結び、ジュニア研究員として研究に従事しながら博士の学位取得を目指す。

大学院生は入学時に大きな経済的負担を負うため、ジュニア研究員として採用された人に30万円の一時金を支給する制度を作ったという。NIMSは「経済的理由で博士課程への進学を断念していた学生が、企業に就職するのと同じ感覚で博士課程への進学を選択し、将来の物質・材料研究を支える人材として育つことを期待する」とコメントしている。