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茨城大「原子科学研究教育センター」設置へ 地域コミュニケーションのハブ機能も期待

茨城大学は4月から原子科学研究教育センター(RECAS)を開設する。東海サテライトキャンパス(茨城県東海村)を拠点に、エネルギー技術や原子、生命科学を複合的に学ぶ原子科学の研究と高度専門人材の育成を進めていく。

REGASは茨城大のフロンティア応用原子科学研究センターに設置されている「応用原子科学部門」「次世代革新炉部門」「放射線安全部門」を新たに1カ所に集中させるもの。これに加えて、新たなプロジェクトの企画を進める「社会/地域課題共考解決室」も設ける。同室はエネルギー問題に関する社会ニーズの把握・分析や、地域コミュニケーションのハブとしての機能を担い、原子科学による社会への貢献のフロント役を果たすことが期待されている。

太田寛行学長は「近接した地域で発生した原発事故の経験を有する国立大学として、地域社会のニーズの分析とコミュニケーションに取り組みながら、世界有数の原子科学研究機関とともに新たな総合原子科学の確立と高度技術者の育成に貢献し、持続可能なエネルギー社会の構築を目指したい」としている。