筑波大学と同大発スタートアップの「SʼUIMIN(スイミン)」、井上病院のグループは、遠隔医療で活⽤できる睡眠時脳波測定が、睡眠時無呼吸症候群(OSA)の患者発⾒や睡眠評価に高い正確性を有していることを確認している。
研究対象は、20歳以上の77⼈を対象とした。睡眠時に脳波を計測するインソムノグラフと体の運動を記録する「終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査」の機器を同時に装着して1晩の睡眠測定を実施した。
各機器で取得したデータから総睡眠時間や睡眠ステージ、覚醒反応指数など11種類の定量的睡眠指標を算出。同等性を検証した結果、すべての指標で別の分析方法と95%以上の⼀致が認められた。
研究グループは「在宅睡眠時脳波測定はOSA患者に対してもPSGと同レベルの睡眠評価が可能であることやOSA患者に対する⼗分な精度を有していることが明らかになった」とコメント。遠隔医療でも患者の負担を軽減しながらPSG検査と同等レベルでOSAの診断や経過観察できるとしている。