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順天堂大と茨城県が地域枠設置の協定 地域枠設定は薬学部初

順天堂大学と茨城県は薬学部における地域枠設置に係る協定を19日に締結した。薬学部での地域枠の設置は初めて。学生を自治体医療を支える薬剤師として育成することを目的としている。

これは県が地域枠入学生を対象に実施する「薬学生修学資金貸与事業」の一環。事業では、2025年度に入学した学生2人に県が修学資金を貸与し、大学は授業料の一部を免除する。貸与金は卒業後に県内の病院で、一定期間を勤めることで返済が免除される仕組み。

協定には薬剤師を目指す小中高生などを対象とした職業体験やイベント実施に向けた相互協力も盛り込まれている。

順天堂大は「茨城県で今回初めて、県として制度化、予算化の対応を取っていただいた。地域枠の創設は地域貢献を目的にしており、薬剤師の地域偏在の解消に貢献できる」としている。