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「ヒトの目に見えないオーロラ」 極地研などがノルウェーで初観測 生成メカニズムの解明に貢献 

人間の目に見える電磁波の波長は360ナノメートルまでとされている―。国⽴極地研究所の⻄⼭尚典助教らを中⼼とする4機関からなる研究グループは、ノルウェーのスバールバル諸島での観測によって世界で初めて波⻑1.1マイクロメートルで発光する目に見えないオーロラを撮像することに成功した。

研究グループは、短波⻑⾚外領域の光に感度を持つ「InGaAs検出器」をオーロラ観測⽤に導⼊。光学系は監視カメラ⽤のレンズなどを利⽤することで、⽐較的安価ながらも⾼性能な分光器とカメラを開発した。

これらの観測機器をスバールバル諸島に設置し、波⻑1.1µmで光るオーロラの撮像と分光観測を世界で初めて成功させ、30秒以下の⾼い時間分解能での測定能⼒を実証した。

また、⼤型レーダーである「ESR」との同時観測データの解析から、短波⻑⾚外オーロラの発光する中⼼⾼度が100km-120kmであることを突きとめている。

西山助教らは「研究で初めて実証された技術は、地上からの観測の難しい『⽇照下オーロラ』の撮像につながる技術であり、多様なオーロラの⽣成メカニズムの解明への貢献が期待される」と評価している。