文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL

文教速報デジタル版

BUNKYO DIGITAL
「高ストレスな母親は細菌の多様性も低い」 京大・阪大・医療Ⅴが腸内細菌と腸、脳の関連を初調査 

京都大学と大阪大学、医療ベンチャー「サイキンソー」の共同研究グループは、育児ストレスの高い母親は身体機能が脆弱な状態にあり、腸内細菌そうの多様性も低いことが明らかとなったと発表した。産後の母親で精神と身体疾患患者でない人を対象として、腸内細菌そうと腸、脳の相関を調べた研究は初めて。

これまで、育児にまつわるストレスや心身を回復させるレジリエンスが腸内細菌そうや自律神経系、身体運動機能とどのように関連しているかは分かっていなかった。

グループは0~4歳児を養育中の母親339人を対象に、育児ストレスと身体症状、腸内細菌叢との関連を検討するため、身体疾患や精神疾患のない母親を対象に糞便の採取とアンケートを行った。

その結果、19%の母親が育児ストレスの高い状態にあることが示された。また、育児ストレスリスクの大きい、高リスク者は低リスクの人と比べて、睡眠の質が悪く身体症状が良くないと回答した。さらに腸内細菌の多様性が低いことも発見されている。

三者は「腸内細菌そうの多様性と組成に影響を与える個々人の食習慣、運動などの生活習慣についても検討する必要がある」と指摘。育児中の親の心身のレジリエンスを効果的に高める支援法や、個人の身体特性に合わせた個別型の介入法を開発していく必要性を訴えた。