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加齢でつま先の運動速度は約3割減 大阪公立大研究Gが調査 歩行機能の向上には「運動速度トレーニングが必要」

大阪公立大学の金山篤樹大学院生らの研究グループは、加齢によりつま先の運動速度は約3割低下するものの、男女では差がないことを突き止めた。歩行機能を向上させるリハビリにおいて、筋力だけでなく運動速度のトレーニングを行う必要性を指摘している。

18~91歳までの550人を対象に、足関節底屈運動速度と底屈筋力の計測を行い、対象者を若年群と中年群、前期高齢群、後期高齢群の年代と男女のグループに分類して各機能の加齢変化と性差を検討した。

その結果、つま先を動かす底屈運動速度は若年群から後期高齢群にかけて約30%低下し、底屈筋力と同様の加齢変化を示すことが明らかとなった。一方で、性差に関して底屈運動速度の男女間での差は1%未満であり、底屈筋力とは異なる特徴を示した。

さらに、底屈運動速度に対する底屈筋力の寄与率が2割弱と小さな値を示したことから、運動速度は筋力に依存しない性質を持つ機能であることが分かっている。

金山大学院生らは「効果的に歩行速度を改善するためには、筋力だけではなく運動速度の向上にも焦点を当てたトレーニングが必要である」と説明。今後について「効果的な運動速度トレーニングの実用化を目指したい」と力を込めた。