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ハイドロゲル3次元モデルの無機複合化技術 横国大研究Gが開発 再生医療への応用に期待

横浜国立大学の宮島浩樹特任助教らの研究グループは、レーザー3Dプリンティングによってゼラチン誘導体からなる微細ハイドロゲルモデルを造形。無機物で表面修飾することで有・無機物から構成される有機-無機複合3次元モデルを構築した。

高齢化により骨疾患は増加しており、治療のためのより優れた骨置換材の開発が求められている。研究グループは骨の組成および形態的な模倣がこれまでにない充実した骨モデル構築につながると考えた。

開発した手法で作製した有機-無機複合3次元モデルは、3Dプリントした微細な3次元構造を保持したまま、造形モデル表面付近を無機物で修飾できる。そのため、将来の人工骨髄や骨置換材など細かな環境を再現した骨モデルを構築する技術として、再生医療への寄与が期待できる。

研究グループは「今後さらに高精細な有機-無機複合3次元モデルを造形し、骨の内部に見られる微細構造を再現した骨モデルの開発を行い、人工骨髄や骨置換材など再生医療研究に貢献する3次元骨モデルの構築を目指す」としている。