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運動神経に「性差あり」 金沢大共同研究Gが発見 男女の運動方法への応用などに期待

金沢大学と中京大学、マリボル大学(スロベニア)など5大学からなる共同研究グループは、両手の運動神経の活動特性に性差があることを明らかにしました。この知見は、性別に応じた運動方法への応用や病気、ケガの発症頻度の違いの解明につながる可能性がある。

運動神経とは脳からの運動に関する指令を筋肉まで伝える神経線維だ。人が運動を理解する上で、運動神経の活動特性を把握することは重要だ。だが、性別による筋組織量や筋血流量といった筋肉に着目した研究結果は報告されているが、運動神経活動に関しての報告は少なく性差に関する情報が不足していた。

研究では健常若年者27人を対象とした。手の第一背側骨間筋に表面電極を貼布し、まず人差し指を外に開かせる最大の筋力を測定。その後、最大筋力の10、30、60%の筋力を発揮させてその間の筋活動を計測した。測定は両手で行い、測定順はランダムとした。

それによると、女性は男性と比較して同程度の筋力を出しているにも関わらず、過剰な神経活動が生じていることが分かった。また、女性は運動神経活動に非対称性がなかったが、男性は非対称性があり利き手と比較して非利き手の運動神経活動が過度であることが判明している。

研究グループは「このような性差は性別に応じた運動方法の考案、病気の進行やケガの発症リスクの解明につながる可能性がある」とコメントしている。