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マダニの血液を固まらなくする成分の活性化メカニズム 九大研究Gが解明 有効な薬剤開発の基盤に

九州⼤学の⾓⽥佳充教授らの研究グループは、マダニの持つ⾎液凝固阻害たんぱく質の活性化機構を⽴体構造解析によって明らかにした。マダニに対する有効な薬剤の開発と医薬品として重要な新しいタイプの⾎液凝固阻害剤開発の2つの基盤となりそうだ。

マダニはたんぱく質チロシン硫酸転移酵素(TPST)によって人の血液を固まらなくする。だが、この詳しいメカニズムは解っておらず、その解明が望まれていた。

研究によると、マダニTPSTは2量体の界⾯に2分⼦のマダニンタンパク質を結合し、1カ所⽬のチロシン残基を硫酸化すると、2カ所⽬のチロシン残基が硫酸化されやすくなる仕組みを持つことで、2カ所あるチロシン残基を効率よく硫酸化していることが判明した。

角田教授らは「今回、マダニと人の関係に関与する詳細な仕組みを明らかにできたことを、とてもうれしく思う」とし「今後も次世代を担う学⽣達と⼀緒に、世界に先駆けて価値ある研究結果を発表していきたい」と抱負を述べている。