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ポータブル甲状腺スペクトロメータ「I-Beetle」 QSTが製品化 円滑なモニタリングなどに貢献

量子科学技術研究開発機構(QST)の栗原治計測・線量評価部部長らは、放射線計測メーカー「クリアパルス」との共同開発で乳幼児を含む幅広い年齢の被検者に適用可能なポータブル甲状腺スペクトロメータ「I-Beetle(アイビートル)」の製品化を行った。千代田テクノルから1月より販売を開始している。

開発したアイビートルは、従来機器では困難であった乳幼児の測定が可能。また、既存の甲状腺モニターと同等の性能を有している。甲状腺被ばくによるがんなどのリスクは、年齢が若いほど高くなることが知られる。小児の測定に適したこの測定器を用いることで、高精度な測定を行うことができる。

栗原部長らは「本製品は乳幼児に対しても測定が行なえる点で既存の甲状腺モニターよりも優れており、また将来的に簡易測定が行われる会場で運用することも可能であることから円滑なモニタリングの実施に貢献する」とコメントしている。