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難病「巣状分節性糸球体硬化症」の再発原因は抗ネフリン抗体 東京女子医大など3大学が発見 医療界から期待

東京女子医科大学のグループは北海道大学と東邦大学と共同で、抗ネフリン抗体が難病「巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)」の腎移植後の再発原因である可能性を解明した。

日本人の小児期発症のFSGSで末期腎不全に至った患者が、腎移植を受けた109例あった。その中から、2次性FSGSと遺伝子解析を行っていない患者を除いて、移植前または移植後で再発中の血液と移植腎生検検体を保存してあった患者を対象として解析を行った。

その結果、抗ネフリン抗体が腎移植後FSGS再発の病因である可能性を見いだした。研究グループは抗ネフリン抗体産生の背後にある免疫異常の解明に取り組んでいるとし、「ここで免疫異常が解明されるとすれば新たな治療法の開発に繋がるものと医療界から大きな期待が寄せられる」とコメントしている。