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新反応性物質による炭酸ガス分解 新潟大など4機関が開発 1600度以上の高温域での成功は世界初

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が助成する「炭酸ガス分解用ソーラー集熱反応器の国際共同研究開発」の一環で、新潟大学など4機関は太陽集熱による炭酸ガス分解に新反応性物質を使用する技術を開発した。1600度以上の高温域を含む熱分解に成功したのは世界初だという。

反応性物質として酸素を吸蔵・放出する特性を持つセリア(CeO₂)及び新たにヘルシナイト(FeAl₂O₄)を用いた独自技術で多数の空隙(くうげき)を有する発泡体を高温焼成。太陽光を集光して照射することで酸化還元反応を起こし、炭酸ガスを酸素と一酸化炭素に分離することに成功した。

この技術により、高温域でセリアが非常に良好な反応性を示し、セリアによる高効率プラントの概念設計を完成することができた。一方で、ヘルシナイトはより低温で高い反応性を有することが明らかになっている。

4機関は今後について「実証プラントの建設や反応物質、フォームデバイス単独での実用化、集光系および集熱系の実用化など、多方向に展開してカーボンニュートラルの実現に貢献していく」と説明した。