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新型コロナ関連の小児急性脳症 東京女子医科大×TMiMSが特徴調査 「最重度の神経学的後遺症や死亡となる割合高い」

東京女子医科大学と東京都医学総合研究所(TMiMS)のチームは新型コロナウイルス感染症に関連した小児急性脳症の調査を行って臨床像と特徴を明らかにした。

2022年6~11月までの「BA.5」流行期に発症した18歳未満の患者を対象に年齢と性別、臨床症状について調査した。

それによると、オミクロン株BA.1と2、5を比較したとき、新型コロナ関連の脳症の症状に差は見られなかった。また、急性脳症の症候群別ではけいれん重積型急性脳症が最も多く、最重度の神経学的後遺症や死亡を起こす割合は高いと判明している。

さらに、新型コロナ関連脳症は他のウイルスによる脳症の症状と比較して、予後不良となる人が多くほとんどはワクチン未接種者だという。

研究グループは「専門家の間でウイルス関連急性脳症に対する理解が深まることが期待される」としている。