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水田で使う抑草ロボット「アイガモロボ」 農研機構など4団体が開発 機械除草回数が約6割減

農研機構など4団体は自動抑草ロボット「アイガモロボ」を開発した。実証実験を行ったところ導入しない場合と比べて、収量は10%増加して機械除草の回数は約6割減少したという。水稲有機栽培における省力的な雑草防除技術としての活用が期待されている。

アイガモロボはアイガモを用いた除草に着想を得て開発された。搭載した全地球測位システム(GPS)に基づき自動走行が可能で、動力源はソーラーパネルによるモーター駆動のため、晴天時の作業であればバッテリーの交換は必要ない。

スクリューが地表面の土を巻き上げ濁らせることで雑草の光合成を阻害することに加え、土が雑草種子を埋設することで雑草の発生および生育を抑制できる。

農研機構の浅見秀則研究員は「水稲有機栽培では雑草防除が生産者にとって大きな負担になっているので、アイガモロボのような革新的な技術が生み出されたこと、研究者としてその一端に携われたことを嬉しく思う」とコメントしている。

水田で稼働中のアイガモロボ