鳥取大学の鈴木宏和准教授を中心としたグループは、好熱菌を宿主とした異種たんぱく質生産技術を開発した。今後、たんぱく質の生産を行う㈱プロテイン・エクスプレス（本社：千葉県木更津市）の事業に活用されるという。

たんぱく質は医薬品など幅広く利用される化合物だが、有機合成は難しいため微生物を宿主として生産させている。

新たな技術で使われる好熱菌は生育が早く、細胞外にたんぱく質を安定に分泌生産させられるこれまでにない特徴をもった生産宿主だという。またこの菌は高温で育つ微生物であるために、たんぱく質生産に有利になる可能性も考えられる。

鈴木准教授は「これまでは生産が難しかった専用たんぱく質が、安価に生産できる可能性もある」とコメントしている。