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小型原子炉用の浮体式免振装置の実証実験 原子力機構と防災科研が来月実施 プラントの安全性向上に寄与

日本原子力研究開発機構と防災科学技術研究所は来月6日、小型原子炉用の浮体式免震装置の実証実験を行う。原子力発電プラントに免震構造を適用した場合、プラントの安全性のさらなる向上が期待できるという。

大きな地震動に耐える施設の設計手法として、施設に作用する地震動そのものを小さくする「免震構造」がある。この1つに免震機能を有する物体を浮かべそこにプラントを設置する「浮体式免震構造」がある。これについての情報を集めることが実験の目的だ。

実証試験では、防災科研が運用する世界最大級の震動台「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)」による約15分の1スケールで模擬した試験体の加振試験を実施する。浮体式免震構造による地震動低減効果に関する実証および地震時安全性設計用データを取得する予定。