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上智大が独ヘルムホルツセンターと 新しい診断治療技術の可能性を報告

上智大学と埼玉大学、KUレーベン大学のグループは、独ヘルムホルツセンターの研究チームとの共同研究で、上智大で開発された「超微細シクロデキストリンナノゲル」というシクロデキストリンナノゲルと放射性標識ナノゲルの融合が、優れた診断治療技術になる可能性があることを報告した。

ナノゲルは、主にドラッグデリバリーシステム、組織工学、センサー開発に使用される普遍的に適用可能な材料だが、最近では診断と治療を一体化した新しい医療技術であるセラノスティクス(診断治療技術)に 利用できる放射性標識ナノゲルが報告されている。

この新しい技術として、放射性標識シクロデキストリン(CD)ベースのナノゲルが特に興味が持たれており、これらの研究についての新しい総説が上智大学の早下グループとヘルムホルツセンターのStephanグループとの国際共同研究によって報告された。

この総説は、招待総説論文として Advanced Healthcare Material誌=写真=の1月4日付でトップ3論文の一つである「Inside Back Cover 採択論文」として掲載された。