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ヒトiPS細胞を100億個培養 理研と佐竹マルチミクスが方法開発

理化学研究所(理研)と撹拌(こうはん)装置メーカー「佐竹マルチミクス」による共同研究チームは、楕円形の板を上下に動かす「上下動撹拌」による動物細胞培養装置を用いて、2Ł規模の培養でヒトiPS細胞(多能性幹細胞)を100億個培養する方法を開発した。

共同研究チームでは、上下動撹拌方式を備えた動物細胞培養装置を用いて、ヒトiPS細胞で未分化の状態を維持しながら大量培養する技術開発を行った。撹拌速度や培地の種類、細胞の種類など、さまざまな培養条件を検討した結果、2Lの培養規模から約100億個の細胞を得ることができた。

研究チームは「十分な量の目的細胞を生産する技術が欠かせない多能性幹細胞由来の疾患治療に向けた再生医療分野に貢献する」と期待を寄せている。