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「光閉じ込め」が期待 名市大×東北大がダイヤモンド状格子を作製

名古屋市立大学と東北大学の研究チームは、「光閉じ込め」が期待できるダイヤモンド状コロイド結晶を作り出すことに成功した。この成果はバイオや診断、環境分野などでセンサーとして活用されることが期待されている。

マイクロメートルサイズのコロイド粒子が、ダイヤモンド格子状に配列した構造は、光の閉じ込めが可能な「フォトニック結晶」として働くことが知られており、現在その構築が世界で活発に検討されている。

研究では新規手法(基板上での荷電コロイド粒子の交互積層)により、3層からなる2次元的なダイヤモンド格子を作製することに成功した。また、高屈折率粒子を用いて2次元ダイヤモンド格子構造を作ったとき、3次元大型結晶の数10%程度の効率で「光の閉じ込め」が生じると計算で示している。