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心臓機能低下や不整脈等の診断と治療計画の大きな進歩 最新のCT技術で心臓アミロイドーシス診断 横市大病院講師らが精度の飛躍的向上に成功

横浜市立大学附属病院の加藤真吾講師らの研究グループは、コンピュータ断層撮影(CT)による心筋細胞外液分画(ECV)のメタ解析を実施。心臓アミロイドーシス診断におけるCT-ECVの高い精度を明らかにした。

研究では42の論文から2545人の心疾患(心臓アミロイドーシスは161人)と554人のコントロール群のCT-ECVのデータを抽出し解析を行った。大動脈弁狭窄(きょうさく)症と心臓アミロイドーシスが合併することが知られており、これら疾患を区別することが重要だ。

結果、CT-ECV値はコントロール群で28.5%、大動脈弁狭窄症群で31.9%、心臓アミロイドーシス群で48.9%であった。CT-ECVは大動脈弁狭窄症群ではコントロール群と比較して有意に高かったが、心臓アミロイドーシス群では大動脈弁狭窄症群よりもさらに上昇していた。

CT-ECVは心臓アミロイドーシスの高い診断精度を持っており、感度は92.8%、特異度は84.8%、要約受信者操作特性曲線下の面積は0.94であった

研究グループは「心臓アミロイドーシスの薬剤治療の効果を判定する際にも、CT-ECV の有用性についてのさらなる検証が期待される」としている。