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精神疾患診療のオンラインと対面の差 慶應大などの研究Gが調査、有意な違いは確認されず

慶應義塾大学の岸本泰士郎特任教授らJ-PROTECT共同研究グループと国内19 の精神科医療機関は16日、複数の精神疾患に対するオンライン診療を用いた治療効果が対面診療と比較して劣らないことを明らかにした。

比較試験では試験はうつ病や不安症、強迫症の患者199人が参加した研究で、オンライン診療を対面診療と組み合わせて行った「オンライン診療併用群」と対面のみで診療を行った「対面診療群」の治療効果を比較したもの。

その結果、主要評価項目(QOLサマリースコア)についてオンライン診療併用群は対面診療群に劣らないことが証明された。治療中止、満足度、疾患の重症度などほぼ全ての副次評価項目についても両群に有意差は認められなかったという。

加えて、オンライン診療併用群では、対面診療と比較して通院時間が短く、通院費用も安価だったと示された。

研究グループは「研究の成果は普及が必ずしも進んでいないオンライン診療の有効性を科学的に立証したもので、今後のオンライン診療の普及に向けた政策的議論の参考にされることを期待する」とコメントしている。