大阪公立大学の髙知恵講師らの研究グループは、ＨＰＶワクチンの積極的勧奨が中止された間に接種対象年齢となっていた女子大学生に対して接種に対する意識とワクチンへの満足度調査を実施した。改めて性感染症予防に関する知識支援が重要とされている。

その結果、保護者の推奨やワクチン接種の話題、副反応への心配がワクチン接種行動に影響していることが判明。ＨＰＶや子宮頸がんに関する知識や自分は性感染症にはかかりにくいという認識がワクチン接種行動決定の満足度に関連する要因になることが分かった。

研究によりワクチン接種対象者及び保護者へワクチンの正しい理解促進、さらに性的活動が活発化する若年女性に対して子宮頸がんやワクチン、性感染症予防に関する正しい知識の醸成支援が重要であると示唆された。

高講師は「医療従事者からの、接種対象者やその保護者に対する正確な情報提供、知識醸成の支援は健康増進に向けた重要な課題と考える」と指摘している。