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130億年前の初期銀河に予想以上の窒素ガス 東大研究Gが存在確認 天の川銀河の3倍

東京大学の大内正己教授らによる研究グループは11日、約130億年前の宇宙にある3つの銀河で炭素と酸素に対して窒素が多いことを明らかにした。それら銀河では窒素の存在比は私たちが住む天の川銀河の3倍に達するという。

研究グループはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で初期宇宙にある71個の銀河に含まれるガスの炭素と酸素、窒素の存在比を調べた。元素を比較することは難題であったが、129~134億年前の初期宇宙にある3つの銀河で窒素ガスなどが放つ光「輝線」を確認することができた。

その線をもとに酸素に対する炭素及び窒素の個数の割合を求めたところ、窒素が炭素や酸素に比べて異常に多く、その比率が太陽系はもとより私たちの天の川銀河のガスと比べても3倍以上になることが判明した。

検出チームの磯部優樹大学院生は「134億年前の宇宙まで見ても炭素や窒素ガスが十分にあって、それらから放たれた光が検出できたことに驚いた」と述べ、「それらの元素のうち窒素の存在比が予想外に大きいという結果がでたときは衝撃的だった」とコメントしている。